オフィスソフトを低価格・高機能で利用するための手順 2020.11.03
レンタルPCを含め、パソコンを新たに導入する際、必要になるのがオフィスソフトです。
その際、オフィスソフトが入っているものと、そうでないものがあり、どちらを選ぶべきか迷いがちです。
結論からいうと、『オフィスソフトが入っていないもの』を選び、オンラインで月額課金型(サブスクリプションともいう、以降は月額制)のオフィスソフトを利用した方が圧倒的にお得です。
その理由と、どれくらいお得なのかを買い切り型(プリインストールとかプロダクトモデルともいう、以降は買い切り型)と比較してお伝えしていきます。
いきなり結論を知りたい方は、こちらからGoogleスプレッドシートの比較表をご覧ください。
もくじ
オフィスソフトは『月額制』のものが安い
オフィスソフトの価格はメーカーであるマイクロソフト社に決定権があり、標準価格以上になることは珍しくありません。
キャンペーンなどで割引があれば安く購入することが出来ますが、それ以外の場合だと割高になってしまうことも…。
例えばNECの公式サイトでオフィスソフトを付ける場合は15,000~24,000円+税という追加費用がかかります。ソフト単体で買うよりも多少安くはなりますが、インストール制限などのデメリットがあります。
そこでオススメなのが次項で紹介する「Microsoft365(旧称:Office365)」というサービスです。
オフィスソフトを導入する場合はOffice365が圧倒的にコスパ良し
オフィスソフトには、『買い切り型』と最近出てきた月・年単位で利用期間を契約する『月額型』があります。
『買い切り型』と比べた場合のメリットや違いなどについて解説していきます。
メリット①価格が安い
買い切り型はパッケージ版を購入すれば永久に使えるタイプです。月額型は1ヶ月や3ヶ月、1年間などの期間で契約して利用します。
サービス名 | 価格(税別) | 含まれるサービス | |
買い切り型 | Office Personal 2019 | 32,784円 | Word、Excel、Outlook |
Office Home & Business | 38,284円 | Word、Excel、Outlook、PowerPoint | |
月額型 | Microsoft 365 Personal | 1ヶ月:1,284円 1年間:12,984円 | Word、Excel、Outlook、PowerPoint、OneNote、Access、Publisher、OneDrive(1TB)、スカイプ、Microsoftエディター |
Microsoft 365 Business Standard | 1ヶ月:1,360円 1年間:16,320円 | Word、Excel、Outlook、PowerPoint、Access、OneDrive(1TB)、Teams、Exchange、SharePoint |
上の図のように、1ヶ月から1年単位で利用できますので、コストを最低限に抑えることができます。また、レンタルPCのように期間が決まっているものと非常に相性がいいのも特徴です。
※マイクロソフト社の代理店をされているGMO Internet社では『Microsoft 365 Apps for business』の取扱いをおこなっており、月額900円とメーカーであるマイクロソフト社よりも低価格で提供をおこなわれているようです。
詳細はコチラからご確認ください。
メリット②「OneDrive」の容量が1TB 付いてくる
Office365の有料会員になると、オンラインストレージサービス「OneDrive」の1TB分の容量が特典として付いてきます。
また、Office365はOneDriveと連携していますので、作成したファイルをオンラインで保存・共有し、スマホやタブレットで簡単に閲覧可能です。
Teamsに作成したファイルを添付して、即座に共有するという方法もあります。
メリット③PowerPointやAccess、Publisherも使用可能
買い切り型のOfficeソフトに同梱されているのは、基本的にWord・Excel・Outlookで、グレードによってはPowerPointが付属します。
Office365の場合、PowerPointは標準装備でさらにそこにAccessやPublisherが付いてきますので、データベースアプリやチラシ・名刺といった印刷物の作成がより簡単にできるようになります。
メリット④複数のパソコンにインストールできる
原則として購入型のオフィスソフトは、その1台のみで使用が可能となっています。
Office365は同時の使用可能台数は5台という制限があるものの、インストール台数は無制限となっています。
iPhoneやiPadといったデバイスにも対応しているので、パソコンを新しく新調したり、外出先やレンタルPCなどでもインストールしてオフィスソフトをすぐに利用できます。
メリット⑤購入するパソコンの選択肢が増える
Office分の料金がかなり抑えられるので、コスト面で本来なら選択肢になかったパソコンも購入圏内に入ります。
オフィスソフトの2万円分ものコストが浮けば、CPUなどの性能がより高く、処理能力の高いパソコンが手に入ります。
ソフトウェアを複数起動してもサクサク動いて、仕事も捗る環境が手に入るという訳ですね。
購入型では最新版が使えないことも
現行のオフィスソフトはOffice 2019で、これまで2010・2013・2016など定期的に新しいバージョンがリリースされてきました。
そしてアップグレードするためにはその都度、パッケージを購入しなければいけません。
また、オフィスソフトには不具合の修正や新機能の追加をする「メインストリームサポート」、緊急な修正を要する場合に修正する「延長サポート」があります。
メインストリーム サポートの終了日 | 延長サポートの 終了日 | |
Office 2019 | 2023年10月10日 | 2025年10月14日 |
Office 2016 | 2020年10月13日 | 2025年10月14日 |
Office 2013 | 2018年4月10日 | 2023年4月11日 |
Office 2010 | 2015年10月13日 | 2020年10月13日 |
いずれもおおよそ発売されてから5年以内で終了してしまうので、エラーが起きたり、セキュリティ面が弱くなってしまいます。
MacのOfficeソフトに関しては延長サポートが対象外となっているのも知っておくべき点の1つです。
一方、Office365のような月額型のオフィスソフトであれば、常に最新版でサポートを受けることができます。
まとめ
オフィスソフトをより低コストかつ高機能で使える方法についてお伝えしてきました。
買い切り型以外にも月額型が登場したことで、コストを抑えつつ、メインのパソコンをより良いスペックなものを選ぶことができるようになりました。
インストールの台数制限がないため、レンタルPCでも簡単に導入することができるので、ぜひ検討してみてください。
また、こちらの記事でもオフィスソフト導入について取り上げていますので、参考になれば幸いです。