レンタルPCでオフィスソフト利用┃マイクロソフト 365を導入する際の手順 2021.09.14

会社でレンタルPCを利用する場合、合わせてインストールしておきたいのがオフィスソフト。過去からの変化として、名称もオフィスソフトではなく、オフィス365という名称を経て、現在ではマイクロソフト365と変わりました。中身についてはオフィスソフトと呼ばれているころから変わらず、ワードやエクセル、パワーポイントなどが含まれている統合ソフトになっております。その様なオフィスソフトですが、現状では複数種類あります。
出典:「マイクロソフト」様
レンタルPCを借りる場合、オフィスソフトの利用料金は表示価格に含まれておらず、オプション料金となる場合が多いです。
今回はレンタルPCで マイクロソフト365(旧名:オフィス365)を利用する際の選び方について解説していきます。
もくじ
① マイクロソフト オフィスとマイクロソフト 365(旧オフィス365)の違い
まず、マイクロソフトオフィスとマイクロソフト365(旧オフィス365)の違いに関してです。
これらの違いは提供の形式と料金形態にあります。
マイクロソフトオフィスは買い切りでパッケージ化されたソフトを購入して永続ライセンスで利用します。
一方マイクロソフト365はマイクロソフトオフィスのサービスをクラウド上で利用できるもので、月額料金を支払うことで利用できます。
2020年4月にオフィス365からマイクロソフト365へと名称が変更されました。
②レンタルPCに導入する方法とそれぞれのメリット・デメリット
マイクロソフトオフィス・マイクロソフト365をレンタルパソコンで導入する際のタイプと費用、メリット・デメリットを下記画像のようにまとめました。
上記画像のようにレンタルパソコンにマイクロソフトオフィス・マイクロソフト365を導入するには4タイプがあり、利用期間にもよりますが、コストや利便性を優先すると2のサブスクリプションモデル(月額課金版)のマイクロソフト365が最も選ばれているようです。
このサブスクリプションモデルの特徴やマイクロソフトオフィスとの違いを解説していきます。
③ マイクロソフト 365の特徴
・クラウド上で利用・管理できる
先にも解説した通りマイクロソフト365はクラウド上で全てを利用・管理するので、どこにいても、どの端末からでもログインできれば最新の状態で利用を開始・再開することができます。
外出中でノートパソコンはあるけどwifiなどのネット環境がない場合でも、スマートフォンからログインして利用することもできます。
また、オンラインストレージサービスなので、容量の少ないパソコンでも余裕をもって作成資料を保存することができます。
・利用期間だけ料金が発生する。
マイクロソフト365の料金形態は、月単位の利用料金となるので、最短1ヶ月での利用ができます。
利用期間が明確に決まっている場合は決まった期間以上の料金を無駄に支払う必要は一切ありません。
・常に最新版を利用できる
従来から今でもマイクロソフトオフィスはパッケージ版が発売・利用されていますが、マイクロソフト365はクラウドでの提供なので、パッケージ版のように最新版を改めて購入する必要がありません。
クラウド上でアップデートされたものを従来通り利用するだけですので買い替えという概念がなく常に新しいバージョンを利用することができます。
・ワード・エクセル・パワーポイントが全プランで使える
マイクロソフト365ではどのプランを選択しても業務で必要となることの多いワード・エクセル・パワーポイントのアプリを利用することができます。
次にプランの詳細を解説していきます。
④ マイクロソフト 365の主なプラン
マイクロソフト365の主なプランは以下の3つで、プランによって利用できるアプリ・サービスが異なります。
上記画像のようにマイクロソフト365ではプランによって利用できるサービスが異なります。
一番右のマイクロソフト365 Apps(旧マイクロソフト365 for ビジネス)ではエクセル・ワード・パワーポイントなど業務で使用する主要のアプリを利用し、オンラインストレージに保存することができますが、一番左のマイクロソフト365ビジネススタンダードのようなTeams(チームス)やExchange(エクスチェンジ)、Shere Point(シェアポイント)などの利用ができません。
更に中央のプランマイクロソフト365 ビジネスプレミアムではintune(インチューン)やAzure Information Protection(アジュールインフォメーションプロテクション)の利用ができます。
また、オンラインストレージサービスはどのプランでも1人あたり1TB(1000GB)付属しているので、余裕をもった利用ができます。
Teams(チームス)やExchange(エクスチェンジ)のようなアプリが不要な業務で資料作成のためにワード・エクセル・パワーポイントが使えれば良い方であれば月額900円のマイクロソフト365 Appsのプランで十分業務がおこなえます。
⑤レンタルPC業者の マイクロソフト オフィスの料金を比較
次に買い切りタイプとなるマイクロソフトオフィスをレンタルパソコン業者で導入する際のオプション1ヶ月あたりの料金をレンタルパソコン業者別で比較してみましたのでご覧ください。
上記のように、レンタルパソコン業者でのマイクロソフトオフィスの利用料金は各社利益分が異なり、3,000円~6,000円ほどと利用料金に差があります。
また、平均4,500円だと考えても、マイクロソフトオフィスの平均金額38,000円を考えると8~9が月ほどで購入した金額を上回ることになってしまいます。
これがマイクロソフト365の場合、8~9ヶ月ではまだまだパッケージの購入金額に満たないだけでなく、長期利用したとしてもアップデートが自動でされるので、買い切りの最新バージョンをまた買い直す必要はありません。
選び方はレンタルPCの利用期間で決める
今回レンタルPCでワード・エクセル・パワーポイントをはじめ多くのアプリケーションが利用できるマイクロソフトオフィス・マイクロソフト365を導入する選定方法を紹介しました。
従来の買い切りモデルであるマイクロソフトオフィスは買い切りで月額料金が発生しない点がメリットではありますが、モデルが古くなると新しいモデルを買い直すというデメリットがあります。
また、レンタルパソコン業者でマイクロソフトオフィスを利用する場合も半年以上利用すれば買い切りの料金を上回ってしまうといった事態になり、コストが無駄に掛かってしまいます。
マイクロソフト365の場合はクラウド上での利用なので、オンラインストレージでパソコンの容量を気にすることなく1TB(1000GB)という余裕をもった利用ができます。
料金も必要なサービスやアプリをプランで選択でき、月額900円からと低コストで導入できます。
更にマイクロソフト365は自動で最新の状態にアップデートされ、これに費用もかからないので、買い切りのマイクロソフトオフィスのようにモデルが古くなって買い直すこともありません。レンタルパソコンでマイクロソフトオフィス・マイクロソフト365を導入する際は利用期間と相談して、無駄にコストがかかることのないように選定しましょう。