レンタルPCを扱うひとり情シス課題関連書籍9選 2022.01.14
レンタルPCネットをご利用いただく企業様の中には、”ひとり情シス”の担当者様もいらっしゃいます。
お問い合わせいただく中で多くいただく意見が、作業量の多い点や、業務効率の改善が難しい点です。
そこで今回は、上記のような課題を解決するために、ひとり情シスを対象とした書籍を厳選してご紹介します。
もくじ
インターネットの情報より書籍をおすすめする2つの理由
1. 書籍は筆者の顔が見え信用できる
書籍は誰が書いているのかがはっきり記載されるため、筆者が記載する情報の信用度も高くなります。
インターネットは、情報発信者や内容の信用度も不透明で、本当に信頼できる情報かを調べる必要があります。なお、書籍を選ぶ際にも、ひとり情シスについて有名な方を調べておくと、自身に最適な一冊を見つけやすくなります。
2. 書籍から得られる知識と内容の深さ
書籍は、インターネットの情報よりも得られる知識と内容の深さが大きく異なります。
まず、インターネットの情報は読みやすさと回答の早さを求められるのが特徴です。長い文章になると読みづらさを感じてしまうため、前後にある背景には触れず、端的に事実を記載するパターンが多いです。一方、書籍は問題の本質だけでなく、背景やプロセスまで記載するので、課題に対して網羅的に知識を深めることができます。
書籍の方が内容を深く理解でき、なおかつ得た知識を使って、自身の業務に活かしやすくなるのです。
ひとり情シス問題関連のオススメ書籍9選
小さな会社のIT担当者になったら読む本
小さな会社では専任担当者がいないため、やむを得ず総務・経理担当者などがIT担当を兼務することは少なくありません。
業務知識を得るためにIT関連の本を手にしても、専門的な話ばかりでなかなか理解できないことが多いです。
そこでおすすめなのが「小さな会社のIT担当者になったら読む本」です。内容としては
・LANやサーバの構築
・ウェブサイトやブログの運営
・ITによる業務支援
・パッケージソフトの活用
などのように、小さな会社のIT担当者に必要な実務知識がわかりやすくまとめられています。
発行年月日 | 2011/12/27 |
出版社名 | 日本実業出版社 |
著者名 | 井海 宏通(いかい ひろみち) |
新人IT担当者のための ネットワーク管理&運用がわかる本
本書では、ネットワークをゼロから構築するのではなく、すでに稼働中の社内ネットワークの管理に必要な知識がまとめられている本です。
会社のネットワーク管理に関する入門書として書かれており、下記のような項目が盛り込まれています。
・LANやインターネットのしくみ
・サーバーの機能
・ネットワークのメンテナンス・拡張・トラブル対策
・クラウドの活用
・セキュリティ対策
そのため、新人IT担当者だけでなく、中小企業の社内SEや総務部・経理部で兼務されている方でも理解しやすくまとまっています。
社内のネットワーク管理でやるべきことをシンプルに学べるため、業務に活かしやすいのも魅力です。
発行年月日 | 2016/9/24 |
出版社名 | 技術評論社 |
著者名 | 程田 和義 (ほどた かずよし) |
ひとり情シスのためのWindows Server 逆引きデザインパターン
本書は、Windows Serverによるシステム構築のノウハウや日々の業務負荷軽減に繋がるテクニックを紹介した解説書です。
運用に役立つシステム構成を13の「デザインパターン」として集約し、IT知識がない方でも読みやすくまとめられています。
Windows Serverの構築手順はもちろんのこと、付随するスキルや知識、トラブルシューティング法まで幅広く網羅されています。
また、本書は逆引き形式なので、
「ファイル共有の構築方法がわからない」
「メールの設定方法がわからない」
「Webサイトをクラウド化したい」
のように、自分の現状や自社のシステムに必要なパターンに合わせて見つけやすく、学習しやすくなっているのも特徴です。
また、付録として
・Windows Server2016のインストール
・Active Directoryのインストール
・Azure DNSの設定
・Office 365の契約
・Microsoft Azureの契約
も紹介されているため、サーバー構築・運用管理に関しては、この1冊があれば安心でしょう。
発行年月日 | 2017/6/18 |
出版社名 | エクスナレッジ |
著者名 | 国井 傑(くにい すぐる)、新井 慎太朗(あらい しんたろう) |
先輩がやさしく教えるシステム管理者の知識と実務
サーバーやネットワーク、セキュリティ、トラブルシューティングといった、管理者として最低限知っておかなければいけない実務について横断的に解説されている本です。
「やさしい先輩が手取り足取り教える」というコンセプト通り、会話形式を織り交ぜながら進んでいくため、IT知識が習熟していない情シス担当者にとって、業務遂行のお手本となる教科書的な存在の書籍といえます。
また、著者は現役のベテラン管理者であるため、システム管理上で起こる「あるある」な問題も豊富に取り上げています。管理のイメージがしやすいよう図解してあり、初学者でも業務の基本を身につけられる1冊です。
発行年月日 | 2017/8/24 |
出版社名 | 翔泳社 |
著者名 | 木下 肇 |
ひとり情シス
本書では、ひとり情シスが抱える業務負担や社内の理解浸透を課題として、どう解決していくかを紹介しています。
ひとり情シスといっても、「スーパーひとり情シス」や「突然ひとり情シス」など、さまざまなタイプがあります。その中で、それぞれ課題となる部分は異なり、最適解を見つけられず頭を抱えている情シス担当も少なくありません。そのような方にこそ、本書はおすすめです。
ひとり情シスの課題は組織全体のリテラシーの向上や、ひとり情シスへの理解です。著者は、ひとり情シスを取り巻く現状・環境を分析し、様々なタイプのひとり情シスに向け、実例をまじえて解説しています。
組織の中でひとり情シスがどうあるべきかを書かれているため、マネジメント層にも手にとってもらいたい1冊となっています。
発行年月日 | 2018/7/27 |
出版社名 | 東洋経済新報社 |
著者名 | 清水 博(しみず ひろし) |
「ひとり情シス」虎の巻
こちらの書籍は、10人いたIT部門が消滅し、「ひとり情シス」としてIT環境を立て直した著者の経験をもとに書かれています。
・ひとりで仕切るために必要な仮想環境の構築法
・プログラミングスキルの磨き方
・キーパーソンとの交渉術
など、筆者がこれまでに実践してきた知識・ノウハウを事例とあわせて詰め込んだ1冊です。自社・自身にとって必要な情報を取捨選択し、どのように活用していくのかのノウハウが記載された書籍となっているため、ひとり情シス担当者だけでなく、大手企業のIT部門やITベンダーのエンジニアにもおすすめです。
発行年月日 | 2018/4/2 |
出版社名 | 日経BP社 |
著者名 | 成瀬 雅光 |
ひとり情シスのためのRPA導入ガイド
昨今、「働き方改革」が叫ばれる一方で、企業の人手不足は以前から変わらず深刻な状態です。
この人手不足を補う切り札として注目されているのがRPAを導入することです。
本書では、RPAの基本から、ひとり情シスが業務部門にRPAを導入して効果を発揮させるにはどうすればいいかが解説されています。中堅中小企業の情報システム管理者や中堅中小企業をサポートするITベンダーの方、中小企業の経営者を読者の対象としており、RPAを使って慣れることを前提とした内容になっています。
2人のキャラクターがQ&A方式で掛け合い、見開き2ページかつ末尾にまとめ図が挿入されているため、読み進めやすいのも特徴です。
発行年月日 | 2019/2/19 |
出版社名 | リックテレコム |
著者名 | 福田 敏博(ふくだ としひろ) |
ひとり情シス「セキュリティ寺」へ駆け込む!
本書は、中小企業のひとり情シスである主人公が、夢の中で見た「情報セキュリティ事故の悪夢」という設定からストーリーが進みます。情報セキュリティ関係の勉強は、大量の規格や用語の抽象的表現が多用され、初学者にとっては非常に難解です。
そこで本書では、誰でもわかりやすく、かつ事例をもとに具体的な内容を一貫して解説されています。ボリュームが多いので、自身ができることや興味のあるページから読み進めていきましょう。
発行年月日 | 2019/12/19 |
出版社名 | リックテレコム |
著者名 | 福田 敏博(ふくだ としひろ) |
基礎からのIT担当者リテラシー
企業のIT担当者は、「情報システム部門」に所属するエンジニアであったり、「社内SE」「コーポレートエンジニア」などと呼ばれたりもします。
それだけIT担当者の業務は多岐にわたり、自社内の業務用パソコンの手配やネットワーク機器の整備、社内のセキュリティ対策などの業務を任されることも少なくありません。
本書では、IT担当者が知っておきたい基礎知識について解説しており、企業の情報システム部門を広く俯瞰できる構成内容となっています。
取り上げるテーマは専門書ほどの深い内容ではないものの、リテラシーや一般知識として担当者とのコミュニケーションを取るには十分な内容となっているので、「IT知識はないが担当を任されてしまった」「ITに関する必要最低限の知識は身につけておきたい」といった方におすすめです。
発行年月日 | 2019/12/19 |
出版社名 | リックテレコム |
著者名(共著) | 吉田 航、横山 健太 |
著者名(監修) | 増井 敏克 |
レンタルPCを扱うひとり情シス問題関連書籍まとめ
本記事ではレンタルPCを扱うひとり情シス課題関連書籍についてご紹介しました。
ひとり情シスの抱える問題は、決して自分ひとりだけでは解決できません。周りや組織全体の協力があって初めて解決できるものです。そのためには、書籍を通じて自分自身のスキルを磨くのはもちろん、理解を得られるために問題の本質と解決方法を学びましょう。
レンタルPCサービスをご利用のひとり情シス担当者様の中から、1人でも多く組織改善ができたという報告を願っています。