レンタルパソコンで使える 会計経理ツール │インストール型とクラウド型のタイプ別6選 2021.06.19

レンタルパソコンの導入に合わせて選ぶ会計経理ツール の数は非常に多く、自社に適したものを選ぶのは簡単ではありません。
会計管理ツール とは何かをひもとき、どの点に注目するべきか、比較のポイントを押さえると各ソフトの違いから適したものが見つかりやすくなるのです。
もくじ
会計管理ツール とは
企業の中ではさまざまな帳簿作業が出てきます。この作業を一括管理し自動処理するためのソフトが会計管理ツールです。
基本的な考え方はどれも似ていますが、細かな機能や使い勝手の部分で差が出てきます。
企業の業務として、記帳や仕訳は日常的に行われなければいけません。この情報を整理し、日計表や試算表、最終的には決算仕訳まで進めます。
税制改正の対応もアップデートで確実に進められるため、見落としなども防げるのがポイントです。
類似したものに青色申告ソフトがありますが、こちらは個人事業主を対象にしている点で、企業用とは機能や性能面で異なるのです。
会計管理ツール の導入コストと費用対効果
会計管理ツールには、必ずコストが掛かります。初期費用は無料であっても、月額費用が掛かる場合もあり、運用上で重要ポイントになるのです。
料金とともに注目するべきなのは、無料トライアル期間になるでしょう。
レンタルパソコンとともに導入するとしても、本当に自社に適応する会計管理ツールだったのか、検証する時間が取れるからです。
この期間もどれぐらいあるのか、検討材料になります。
クラウド型かインストール型
会計管理ツールには、クラウド型とインストール型があります。インストール型はパッケージで購入するため、その会計管理ツールが持つ機能をすぐに使えます。
会計という経営の根幹的な部分をネットワークから切り離せるのもメリットです。大手で情報管理が厳しい場合などでは、インストール型でレンタルパソコンをインターネットにつながずスタンドアロンな環境を作るほうがいいでしょう。
クラウド型は、レンタルパソコンにもインストールする必要がなく、バージョンアップも自動で行われます。データもクラウド上にあるため、仮にレンタルパソコンを交換したときもリスクを抑えて使えます。
情報の共有も簡単ですが、インターネット上に情報を置くためのリスクは消えません。自分たちがアクセスできるということは、ほかの人もアクセスできる可能性はゼロにできないことを意味しているからです。
インストール型 会計管理ツール 3種
(1)弥生会計21
(画像出典:弥生会計21ウェブサイト)
特徴
会計管理ツールの中でも、知名度の高さで飛びぬけているのが弥生会計です。さまざまな種類が販売されていますが、プロフェッショナル以上にすれば部門設定や製造原価にも対応します。
さらに経営分析などもできるため、これまで掛けてきた分析の時間が必要ありません。自社のカスタマイズもしやすく、複数人の利用も可能です。
料金プラン
料金プランは3つあり、スタンダード、プロフェッショナル、プロフェッショナル<2ユーザー>に分かれています。さらにサポートの内容でセルフプラン・ベーシックプラン・トータルプランが設定されているのも特徴です。
サポートはセルフプランとベーシックプランが同額で、弥生会計オンラインとも同じように受けられます。経営部門の経験が少ない場合には、有効な方法となるでしょう。
(2)会計王
(画像出典:会計王ウェブサイト)
特徴
業種別テンプレートが豊富な会計管理ツールです。導入時の手間が少なく、ほかの会計管理ツールからの乗り換えも簡単にできます。
AIの自動仕分けが搭載されており、簿記の知識が少なく経理の経験が浅いスタッフでもサポートしてくれるツールです。
料金プラン
30日のトライアル期間も設定されており、40,000円で販売されています。サポート体制を年間30,000円で契約できるバリューサポートも用意されているのが特徴です。
加入することで税務相談や無料ストレージ、確定申告ソフトも使えます。かなり充実した内容といえるでしょう。
(3)わくわく財務会計6
(画像出典:わくわく財務会計6ウェブサイト)
特徴
小規模の法人であれば、非常に使いやすいことで知られている会計管理ツールです。月次比較だけではなく、四半期や年度比較ができます。
スピーディーに展開するために、日計表や売上推移なども簡単に表示できるのがポイントです。
料金プラン
費用プランはインストール型の中でも低く抑えられており、コストパフォーマンスに優れます。特にダウンロード版にすると、費用が下がる仕様も現代的なメリットです。
30日の無料トライアルも用意されており、サポート体制も無料でアフターフォローもしっかりしています。
クラウド型 会計管理ツール 3種
(1)弥生会計オンライン
(画像出典:弥生会計オンラインウェブサイト)
特徴
知名度だけではなく、機能も飛びぬけているのが弥生会計オンラインです。中小企業のレンタルパソコンの導入にぴったりの会計管理ツールで、個人事業主には青色申告オンラインなども用意されています。
料金プラン
パッケージ版と比較すると機能の一部に制限があるため、フル活用するか検討しておいたほうがいいでしょう。
料金プランは、セルフプランとベーシックプランが用意されています。セルフプランが年間26,000円、ベーシックプランが年間30,000円と利用しやすい範囲です。
高い知名度を誇る会計管理ツールとして、サポート体制も業界最大規模を持っており、初心者でも安心して利用できます。
(2)会計free(会計フリー)
(画像出典:会計Freeeウェブサイト)
特徴
弥生会計に負けないほどの知名度を持つ会計管理ツールで、ユーザー登録数も膨大な数となりました。UIの設計も含め、初心者でも分かりやすいところに特徴があります。
経理や簿記の知識がほぼなくても使えるほどであり、勘定科目が出てこなくてもある程度自動で仕訳してくれる優れものです。
逆に知識があると自動仕訳が邪魔になるケースもあるため、自社の環境に合わせて導入が必要でしょう。
料金プラン
料金プランは、3つあります。どれも月額で816円のスターター、1,659円のスタンダード、3,316円プレミアムの3種類です。
年額計算で、スターターが9,792円、スタンダードが19,908円、プレミアムが39,792円になります。
会計管理ツールは、すぐに変えるものではなく長期にわたって使用するため、年額計算で比較したほうがいいでしょう。
電話とチャットのサポート体制となっていますが、プランによってはサービスに制限があります。
(3)勘定奉行クラウド
(画像出典:勘定奉行クラウドウェブサイト)
特徴
テレビのCMなどでもおなじみの会計管理ツールであり、非常に優秀な機能をそろえています。顧問税理士に「専門家ライセンス」を付与し、クラウド上でデータの参照や入力までできるのがポイントです。
この機能を活用し、税理士と画面共有しながらやり取りができます。目の前にいなくても、税理士とのコンタクトが可能となるのは現代的な機能です。
ほかのシステムからの移行も簡単で、レンタルパソコン向きの会計管理ツールでしょう。
料金プラン
料金プランは一律設定ではなく、必要な機能の選択により決まるシステムです。企業によっては必要のない機能を外しコンパクトにもできますし、大規模でさまざまな形の対応が必要ならフルスペックにもできます。
30日の無料トライアルも用意されていますが、特殊な点として初期費用が発生するため、注意が必要です。
トライアルを活用し、費用対効果の高いものを見極める
会計管理ツールは使い勝手にかなりの違いがあります。知識や経験によっても違いがあり、使ってみないと分からないこともよくあるでしょう。無料トライアルをうまく利用し、料金プランと比較してみることが導入にあたって大切です。
どんなに高機能でも費用対効果に問題が出るケースもあります。
必要な機能が足らないことも出てきますので、細かな相性も踏まえて利用することがポイントです。